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▼ ハウスメーカーに紹介されたファイナンシャルプランナーに住宅ローンを4500万円まで借りても大丈夫と言われました。本当でしょうか?

あま市20代Yさんのお悩み

4500万円の住宅ローンはどう考えても予算オーバーだと思うのですが、ハウスメーカーから紹介されたファイナンシャルプランナーには「大丈夫」と言われました。本当に大丈夫なのか不安です。信用してもいいでしょうか?

相談に来られた経緯

提案を受けているハウスメーカーの家をとても気に入っています。予算内で建てられるのであれば契約しようと思っていたところ、提示された見積書が、自分たちの予算をなんと1000万円もオーバーしていました。さすがにドン引きしてしまったのですが、その様子を見た担当者がファイナンシャルプランナーを紹介してくれました。そしてそのファイナンシャルプランナーからのアドバイスは「大丈夫、問題なし」とのことでした。どう考えても予算オーバーだと感じているのですが、果たして本当に大丈夫なのか、他の専門家の意見も聞いてみたいと思い、ホームページを拝見して相談に来ました。

相談のポイント

まず最初に、その紹介されたファイナンシャルプランナーの診断が真実かどうか?についてですが、私たちファイナンシャルプランナーが作成する診断書は全て数字を根拠に表現されます。数字はウソをつきませんので、計算ミスなどがなければ診断書で導き出された結果はあるひとつの真実であることは間違いありません。診断書どおりの生活が実現できれば生活が成り立つというのは事実のはずです。ただし問題は、それらの数字が本当にYさんの実生活に即しているかどうか?です。本当に家族が望む生活を満たすだけの数字で計算されているか、将来にわたりそのような生活の支出額が見込んであるか、チェックが必要です。
また、何をもって大丈夫と判断したのか気になるところです。住宅ローンを4500万円借りられる(借入可能額)から大丈夫なのか、問題なく返していける(返済可能額)のか?「借りられる」のと「返せる」のとは違います。借りられても返済が困難なケースは多々あります。更には、ひとことに返していけるといっても、満足のいく生活をしながら無理なく返していけるのか?生活に全くゆとりはないがなんとか返していけるのか?どちらでしょうか?そもそも大丈夫という解釈そのものが人それぞれなのですから、大丈夫という判断は本人がするべきことであり、ファイナンシャルプランナーが下すべき判断ではありません。診断書で表現された生活を実生活に置き換えたときに、「これなら大丈夫」と自身で実感できてこそです。

相談結果

診断書を確認したところ、大きく分けて二つのポイントが気になりました。ひとつ目は「収入の上昇率」、そしてふたつ目は「生活費の上昇率」です。どちらもライフプランをシミュレーションするうえで一番大切なポイントです。まずひとつ目の「収入の上昇率」ですが、これはいわゆるお給料が今後どうなるか?です。一般的には増えていくものでしょうが、当然明確には分かりません。見込みで安易に増やすのは危険です。少なくともこれくらいは見込めるだろうというラインで算出するのが安全と言えます。Yさんの診断書を確認したところ、退職するまで毎年3%上昇するという計算でお給料が見込まれていました。本人に聞いてみると、「とてもこんなに増えるはずない」とのこと。ライフプランを成り立たせているものは「収入」です。その重要な数字の推移が本人の認識と大きくかけ離れていた時点で、診断書の結果は全く意味をなさないものになってしまいます。
もうひとつのポイント、「生活費の上昇率」。こちらも、現在の生活費こをしっかりと計算されていましたが、問題は翌年以降、毎年一律の生活費金額になっていました。生活費が毎年一律の金額なんてことは絶対にありえません。家族が増えたり、成長したり、ライフスタイルの変化によって当然生活費も変わります。それを一律の支出にまとめるとは、なんともお粗末な診断書です。
これでは全く役に立たないということで、ゼロからヒアリングをしました。家族が本当に望む生活を維持しようとすると今後どれくらい生活費を見込むべきか、家を購入するためだったら何をどこまで節約する意思があるか、価値観の優先順位とともに再確認しました。結果、当初4500万円まで借り入れOKとの診断だったところ、3300万円に修正させて頂きました。

コメント

そもそもハウスメーカーに紹介されたファイナンシャルプランナーを信用してもいいか?と聞かれることが多いのですが、ケースバイケースです。そのファイナンシャルプランナーが何を目的に診断書を作成するか、で結果は違ってくるでしょう。ハウスメーカーの契約を手伝うことが目的なのか、家を建てる人の生活を守ることが目的なのか、前者である可能性も多々あるということです。
私自身も、複数のハウスメーカーから毎週のようにFP相談の依頼を頂きますが、やはりここで大切なのは、私たちファイナンシャルプランナーの役割と目的です。お互いがお客様に誠実でないと関係は長続きしません。とにかく契約を最優先し、我々にそのサポートを求めるハウスメーカーのほうが多いと感じていますが、そのようなハウスメーカーでフェアな診断をすると、それ以降そのハウスメーカーからの依頼は二度とありません(笑)。一方で、誠実なハウスメーカーやその担当者の方々は、私たちのフェアな診断が結果的に活動の効率化にもつながっており、総じて優秀であると実感しています。
最近ではYさんのようなライフプランのセカンドオピニオン相談も増えているように感じています。私たちの使命は、家を建てる人の幸せな生活の実現であり、ハウスメーカーの利益を追求するものであってはなりません。家族にとって住宅購入にいくらまでお金を使えるのか、真実を知りたい方からのご相談をお待ちしています。

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